霜降 | 2020年はいつの時期? 「霜降の候」の読み方や意味・使い方

霜降 | 2020年はいつの時期? 「霜降の候」の読み方や意味・使い方 くらしの雑学

【今日は何の日】霜降 | 2020年はいつの時期? 「寒露の候」の読み方や意味・使い方

「霜降」という言い方をご存じですか?

「霜降」とは旧暦において季節をあらわすために用いる二十四節気(にじゅうしせっき)に登場する言葉です。「二十四節気」自体聞いたことがないという方もいらっしゃるかもしれませんが「秋分」などの言い方を例に出せばピンとくるのではないでしょうか。

「秋分」やその次の「寒露」は聞いたことがあるけれど、「霜降」は知らなかった…という方も多く、読み方すらあやうい…という意見もよく耳にします。

そこで今回は「霜降」についての基本的なことをまとめてみました。

霜降 | 2020年(令和2年)はいつの時期?

今年2020年の霜降は10/23(金)。

霜降はその漢字の字面通り、「朝夕の気温がぐっと下がり、露が霜となって降り始めるころ」を指します。

「霜降」は節気が変わる節目の一日を指していうこともあれば、次の節気までの期間を指して呼ぶこともあり、期間としては2020年(令和2年)は10/23(金)から11/6(金)の間となります。

霜降の前に当たる寒露の記事にも記しましたが、この日は毎年決まった同じ日に当たるというわけではありません。大きなずれというものではありませんが、年によって移り変わります。

というのも、「霜降」という言い方は「二十四節気」のひとつで、二十四節気は旧暦において季節を表すために用いられた言葉だからです。

現在日本で使われている暦(グレゴリオ暦)は太陽の動きを基にして作られていますが、旧暦が採用されていた頃は太陰太陽暦が使われていました。

これは月の満ち欠けを基にして、さらに季節をあらわす太陽の動きも考慮して作られたものとなっています。新月から新月までの期間は平均すると約29.5日となり、太陽暦と比べると短く、そのままだと日付と季節がずれていってしまいます。

それを修正するために「閏月」(うるうづき)というものが設けられていました。

このような理由から、太陰太陽暦の上では同じ日にちであったとしても、新暦(グレゴリオ暦)に対応させて換算するとその年によって日付が違ってくる、ということになるのです。

「霜降の候」の読み方・意味

かしこまったお手紙などでは書き出しに季節の言葉を入れるということも多いです。そんな時には二十四節についての知識があるととても便利ですよね。

読み方は「そうこうのこう」と読みます。

「しもふりのこう…」ではないので注意してくださいね(>_<)

 

候の字は気候の「こう」なので季節を表す言葉かな? というのも想像しやすいですよね。「候」一文字でも時節・とき・おり、などを表します。

毎年霜降の時期となる10月23日頃から、次の節気である「立冬」がはじまる前日までの期間に送るお手紙に使用できることばとなっています。

「寒露の候」の使い方・例文

「霜降の候」はこのように使います。

手紙の書き出し:

・霜降の候、貴社益々ご発展のこととお慶び申し上げます。

・霜降の候、朝夕冷え込んで参りましたがいかがお過ごしでしょうか。

手紙の結び:

・季節の変わり目、くれぐれもお身体ご自愛くださいませ。

・風邪など召されませんよう、健康管理にご留意ください。

などのように使います。

またこのようなかしこまったお手紙には頭語と結びの言葉にも配慮されるとよいですね。

頭語: 拝啓 - 結び: 敬具、敬白、かしこ(女性の場合)

より改まったお相手には頭語に「謹啓」「謹白」「謹言」などを使用することもあります。

【今日は何の日】霜降 | 2020年はいつの時期? 「霜降の候」の読み方や意味・使い方まとめ

日本で古くから使われていた慣習は、今では使われなくなったり時代に合わなくなってきているものも少なくありません。

ですが、季節の移ろいを大切にしていた過去の習わしを学ぶことによってメリットもたくさんあります。

家族の健康によい環境を整えることに一役買ったり、贈り物を選ぶ際の判断基準になったりと人間関係をよりよくする力を持つものです。

ぜひ日々の生活に活かして頂けたらと思います。

 

 

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