雨水とはいつ? 意味や由来・旬の食材や季節の植物などまとめ
季節を表す言葉はいろいろありますが、その代表的なものに「二十四節気」があります。
本日は二十四節気の中で「立春」の次に巡る春の季節「雨水」についてご紹介したいと思います。
雨水の読み方
雨水は「うすい」と読みます。
あまみずではないのでご注意くださいね。前後の文脈で、季節について語っている時には「うすい」、お天気や雨について語っている場合には「あまみず」と読むようにしましょう。
雨水の意味・いつ頃の季節を指す?
2/18頃から次の啓蟄までを指す季節の言葉です。
2021年(令和3年)の雨水は2月18日(木)~3月4日(木)でした。2022年(令和4年)は2月19日(日)になります。
空から落ちるものが雪から雨に変わる頃を指します。池や川に張っていた氷も解けて水に変わるのもこの頃です。実際はその後もたまに大雪が降ることがあり、まだまだ本格的な春到来まではあと少し、といったところ。
ここから一雨毎に三寒四温を繰り返し、暖かな季節へと向かっていきます。
雨水の頃の季節行事
二十四節気は中国で生まれた暦ですので雨水の頃に行われる中国の伝統行事をご紹介します。
それは元宵節(げんしょうせつ)です。元宵節では町中にランタンを飾って楽しみます。各地でランタン祭りが行われるのもこの頃ですね。
また雨水の季節の終わり頃に行われるのが3月3日のひな祭りです。
雨水の季節の旬の食べ物・草花
この頃の旬の食材は「いよかん」や「ふきのとう」です。
柑橘類には伊予柑の他、みかん・デコポン・はっさく・ポンカンなどたくさんの種類がありますよね。ミカンは一番身近なのでわかる方が多いかと思いますが、その他のデコポン・はっさく・ポンカン・いよかんは似すぎていてなかなか見分けがつかない…というかたも正直多いのではないでしょうか。
いよかん
簡単に見分け方をお伝えすると、
・頭がポンと飛び出ているのがデコポン(4月頃が旬、ハウス栽培のものは年末~1月)➡糖度が高く酸味が少ない。種がない。おでこがぽんと出ている、というイメージで覚えています(正式な由来かどうかは不明です^^;)
・ポンカンの旬は1月~2月頃。香りが強く、甘みも強い。皮が剝きやすい。種がある。
・はっさく(八朔)の旬は4月。皮の色が薄く黄色に近い。甘みと酸味にプラスしてわずかに苦みが感じられる。身のつぶつぶさくさく感がわかりやすい。種がびっしりと入っている。皮は分厚いので手で剥くのは難しい。
・いよかんの旬は年末~2月にかけて。果汁が多く酸味もあります。たまに種が入っていることも。皮は厚めですが手で剥けないほどではありません。
ふきのとう、ふき
ふきのとうの代表的な食べ方と言えば煮物。「子どもの頃は苦手だったけれど、大人になったらとても美味しいと思うようになった!」という方が多い大人の食材ですね。
我が家では醤油煮の他、味噌で甘辛く似た蕗味噌もよく作りますが、いずれも春がやってきたなと感じる旬のお料理です。
個人的な感覚ですが、ふきをたべると心なしか花粉症が楽になったような? 気がするので、季節の旬の食材を頂くというのは健康維持の側面でも理にかなったことなのかもしれませんね。
3月3日の雛祭りの際になると菱餅や桜餅、ひなあられを食べる習慣があります。
クロッカス
植物で言うとクロッカスが美しく咲く季節です。
雨水とはいつ? 意味や由来・旬の食べ物や歴史などまとめ
季節の移り変わりを意識することは、日々を丁寧に過ごすことにもつながります。ぜひ暮らしの中に取り入れて心地よくお過ごしくださいね。