ご主人を亡くした方へかける言葉は何が適切?その言動と言葉を4つのポイントで紹介

ご主人を亡くした方へかける言葉は何が適切?その言動と言葉を4つのポイントで紹介 くらしの雑学

現代では自分の大切な人との死別は至るところで突然に訪れます。

病死、事故死、自らを殺めてしまうなど「昨日まで元気だった人が…」ということがあります。私たちはそのようなことに遭遇した際、どのような言動と言葉を投げかけることが適切なのか迷ってしまうことがあります。

今回は、身近な方をなくした人へのお悔やみの言葉を紹介します。

ご主人を亡くされた際に避けた方がよい言動と言葉、とってもよい言葉と言動も紹介します。

避けた方がよい言動と言葉

自分の死生観を語り、自分の体験と比較する

相手がご主人を亡くしている場合に決してしてはいけない言動は「自分との比較」です。

今までご主人との死別を経験していなかったとしても自分の大切な人との死別は何らかの形で経験している人が多いと思います。

 

相手がご主人との死別で悲しんでいる様子を目の当たりにすると「自分の場合はこんな経験をしたよ」と声をかけてあげたくなりますが、そこはぐっと我慢です。

自分がどんな経験をしていきたかや死生観を語るのではなく、どちらかと言えば相手の話に耳を傾ける「傾聴」の姿勢が最も重要です。

 

死別以外に辛いことが世の中には沢山あると諭す

このパターンもかなり陥りやすいNG言動です。世の中には、「辛く悲しい出来事」がそこらじゅうにあり、「ご主人との死別」はその中の1つに過ぎないと考えてしまう方も多いかもしれません。

 

しかし、ここで注意しなければならないことは、ご主人を亡くされた方にとってそのご主人の存在がいかに大きいものだったのかということはご主人を亡くされた方、本人にしか決して分からないという事実です。

もしかしたら、「ご主人を亡くす」ということにあまり痛みを感じない方がいる可能性がある一方で、自分の身が半分になったように感じる方もいるかもしれません。

 

それは、ご主人を亡くされた方と亡くなられたご主人との今まで積み重ねて来られた関係性の違いでもあります。ですので、「死別」を他の辛く悲しい出来事と同じ視点で論じることは避けるべきです。

死後の世界を語る

死後の世界を語るということも避けた方が無難です。

「きっと、ご主人が天国から見ておられますよ」という言葉を言いたくなりますが、ご主人を亡くされた直後というのは、亡くなったことを認めたくないと思われる方もおられます。ですので、亡くなったことを前提とした言葉がけは控えておくのが良いでしょう。

 

悲しみを乗り越えるためのアドバイスを送ろうとする

人間は、不思議な生き物です。悲しんでいる人をみるとつい励ましたくなるということもあります。

落ち込んでいる方に「元気を出して」と言いたい。そして、元気を出すためのアドバイスを送りたいと思うことがあるかもしれません。しかし、これも控えるべき言動でしょう。

 

なぜならば、ご主人を亡くされた方への悲しみを瞬時に癒すことのできる言葉やアドバイスは存在しないからです。

ご主人を亡くされた方の悲しみをどのように乗り越えていくのかは、その方、ご本人の抱える問題であり、第三者が踏み込むべきものではありません。もしできることがあるとすれば、ご主人をなくされた方の悲しい気持ちをただ、一切のアドバイスを送らず聞くということではないかと思います。

 

とってもよい言葉と言動

ご主人を亡くした方へかける言葉は何が適切?その言動と言葉を4つのポイントで紹介

また電話するね、メールするね

 

「また電話するね」に込められた想いは何でしょうか。それは「相手をいつも気遣っている」という自分の気持ちを伝えるメッセージです。

相手の悲しみを一緒に背負うことはできないけれど、私はせめて「あなたのことはいつも気にかけている」と伝えることは非常に大切です。

 

また、ご主人を亡くされた方は気持ちが落ち込んでいるため、電話はよい気分転換にもなるかもしれません。相手のことを自分は気にかけているよと言葉で伝えることは大切です。

 

お悔み申し上げます

一般的に使われている言葉で非常に無難です。

目の前で落ち込んでいる人をみるともっと話してあげたり、言葉をかけてあげたくなりますが、大切な人を亡くされた直後などは特に話しかけて欲しくないと思われる方もいるかもしれません。

通夜や葬式に参列することで感じてもらえる気持ちもきっとあるはずです。

 

元気だしてね

 

この言葉をいうタイミングも難しいですが、決して言ってはいけない言葉ではありません。

「元気だしてね」と言われることで少しホッとしたり、正気に戻ることもあるかもしれません。実際にご主人を亡くされた方が元気を出すタイミングは異なりますが、今まで親交の深かった友人などには一言声をかけても問題ないと思います。

 

相手の話に耳を傾ける

ご主人を亡くされた方が「つらい気持ちを吐き出したい」と思われた時には、相手の言葉に耳を傾ける「傾聴」の姿勢が大切です。自分の私見やアドバイスは一切なしです。ただただ、相手の言葉に耳を傾け、適度なタイミングでうなずいてあげてください。

 

辛い出来事で傷ついている時程。「誰かにこの気持ちを聞いて欲しい」と思う方がいるかもしれません。(逆に、誰ともこの気持ちを共有したくないと思われる方もいます)

相手の気持ちを受容するだけで構いません。自分のできる範囲で相手の立場に立ち、話に耳を傾けてみてください。

 

ご主人を亡くした方へかける言葉は何が適切?その言動と言葉を4つのポイントで紹介 まとめ

ご主人を亡くした方へのかける言葉と言動は、

・自分の死生観を語らず、自分の体験と比較しない

・死別よりももっと辛いことが沢山あると諭さない

・死後の世界を自分の視点で語らない

・悲しみを乗り越えるためのアドバイスを送らない

・相手の話に耳を傾ける「傾聴」を心がける

・また電話するねなどの相手を気遣う言葉をかける

大切な方を亡くされた場面に遭遇することは意外に多いものです。

その時に自分のできる範囲で自分の今の気持ちや心遣いができるといいですね。

 


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